3分で分かる
4種類あるスバルAWDシステムの特徴

2018/12/10:発行






はじめに


BRZ以外、フルタイムAWDを用意するスバル車。


ACT-4を搭載したスバルXV

ところで、スバルのAWDシステムは以下の4種類がありますが、英語の略字を使っているので、一体何がどう違うのか素人にはさっぱり分かりません。

1. ACT-4   (アクティブトルクスプリット)
2. VTD-AWD (バリアブルトルクディストリビューション)
3. ビスカスLSD+センターデフ
4. DCCD-AWD(ドライバーコントロールセンターデフ)

という訳で、この4種類の違いを分かり易く一覧表にして解説したいと思います。


一覧表


下の表をご覧頂きます様に、スバルのAWDシステムは、AT車の一般用と高出力用、MT車の一般用と高出力用に分かれています。

AT
MT
出力 車種 AWD 内容
AT 一般 AT車
全般

ACT-4 前後輪の駆動力配分のため、センターに電子制御カップリングを搭載。

通常は前後の重量比と同じ60:40の駆動力配分として、前寄り荷重の安定志向で、FFと同じアンダーステアー傾向を目指す。

路面や走行状態に応じて100:0の前輪駆動から50:50の4輪駆動まで可変する。

4種類のスバルAWDの中ではもっとも駆動配分比率の変動量が多きくて、最もマイルドで安定志向のAWDシステム。
高出力 レヴォーグの2L車



WRX S4

VTD エンジンの高出力化に対応するために、センターに複合遊星歯車(プラネタリーギヤ)式センターデフと電子制御LSD(油圧多板クラッチ)を搭載。

ACT-4は60:40の駆動配分による安定志向なのに対して、本VDTは基本駆動配分を45:55に設定。

これによって、クルマの旋回性能がFRの様にオーバーステア気味になり、回頭性と操縦性能を高めている。

ACT-4に対してスポーツ性を重視したAWDシステム。
MT 一般 MT車
全般

ビスカスLSD
+センターデフ
前後輪の駆動力配分のため、センターデフとビスカスLSDを搭載。

純粋に機械的でシンプルな構造と、常時4輪に駆動が掛かっている事から、スバルのWRX STIを除く全MT車に使われている。

センターデフのお蔭で舗装道路では前後の駆動力配分は50:50だが、一度前輪もしくは後輪が滑るとビスカスLSDが働き、他の車輪に駆動を伝える。

耐久性を重視したプロ仕様の悪路優先AWDシステム。
高出力 インプレッサWRX STIのMT車

DCCD 前後輪の駆動力配分のため、複合優勢歯車式センターデフと電子制御LSD搭載

VTDの前後駆動力配分が45:55だったのに対して、DCCD-AWDは41:59と更に後輪に駆動を掛けてFRに近い旋回性能を可能にしている。

さらにドライバーの好みに合わせて電子制御LSDの効きを手動で6段階に調整可能(オートも可能)にしている生粋のラリー用競技車両。


まとめ


上の表をまとめると、以下の様になります。

AWDシステム 特徴
ACT-4 AT車に搭載されている一番無難で安定志向のAWDシステム
VTD AT車でオンロードのスポーツ走行こだわりたい方(かた)向けのAWDシステム
ビスカスLSD+
センターデフ
悪路優先のMT車に搭載されている信頼性に優れたAWDシステム
DCCD ラリー向けに開発された高性能AWDシステム

なおDCCDは明らかに競技用ですので、うっかり購入すると間違いなく宝の持ち腐れにないますので、ご注意を。





3分で分かる4種類あるスバルAWDシステムの違い





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